2022.10.14
~ 外壁の下地 ~
外壁の下地ができていました。透湿防水シートの上に胴縁が張られています。透湿防水シートは、外部からの水を防ぎ住宅内部の湿気を外に逃がして結露を抑えます。雨水が入らないように下から順に上の方へ端を重ねながら張っていきます。そして、シートの上に横に張られている板が外壁の下地となる胴縁(どうぶち)です。横向きは横胴縁、縦向きは縦胴縁と言います。外壁のサイディングには横長のサイディングで縦方向張っていく「横張り」と縦長のサイディングで横方向に張る「縦張り」があり、胴縁の向きはサイディングの張り方と逆方向になるように取り付けるそうです。最近では、縦横どちらでもOKなサイディングもあるようです。この胴縁にはサイディングを固定する役割の他に、通気層を形成する役割もあります。外壁の裏側に空気の通り道ができ、壁内部の結露を防止します。
2022.10.11
~ サッシ・断熱材 ~
サッシと1階の床にも断熱材が入りました。壁や二階の床の断熱材は建て方当日に設置されていたので、断熱材の施工がとっても早いですね。断熱材は、通常なら建て方以降に施工されるのですが、柱と柱の間にピッタリサイズで作られたパネル式の断熱材を使用しているので作業効率がよく、建て方時の施工が可能なのです。このパネル式の断熱材は間柱に断熱材をピッタリはめ込み耐力面材を合わせた構造で、外圧を面全体で力を分散するため、耐震性が高くなります。完全工場生産で品質にバラつきが無く、隙間がないので気密性も高いです。使われている断熱材は「フェノール樹脂」という、熱硬化性樹脂の一つで世界で初めて人工的に合成されたプラスチックで作られており、熱に強く燃えにくい高断熱な素材です。耐燃焼性が評価され様々な重要文化財などの収蔵施設に採用されていますし、高い断熱性もあり航空機や新幹線にも採用されています。パネル化された断熱面材を差し込むだけの単純な施工でできて、工期も短く高性能なんてとても優秀ですね!!
2022.10.5
~ 建て方 ~
9月23日(金・祝)に金沢市で建て方を行いました(^o^)/
当日は小雨が降っていましたが、風がなくて良かったです。10人ほどの大工さんが手際よく柱をたてていき、一階、二階とあっという間に進んでいきました。二階の梁の上を歩く大工さんはバランスを崩すことなく大きな木槌をふっていて、高いところが苦手な私は尊敬の眼差しで見てました。クレーンで荷を吊り二階に運ぶ時には、クレーンの操作場所から着地点が見えていなくても二階にいる大工さんの手の指示動作を見ながら置いていて、とってもスムーズでした。さすがですね!お施主様からの美味しいお弁当の差し入れもあり、作業は順調に進み無事に建方を終了することが出来ました。お施主様、工事に携わった職人さん、近隣の皆様、ご協力ありがとうございました。これからは目で見える形で工程が進んでいくので、出来上がっていく様子をお施主様に楽しんで頂けたらいいなと思います☆彡
2022.9.21
~ 土台敷き ~
基礎の立ち上がりに基礎パッキンをのせてから土台を敷いていきます。基礎パッキンとは基礎のコンクリート部分と木部の土台の間に敷く硬い樹脂製のものをいいます。横から見ると隙間が空いてますが、床下全体の通気と換気のためです。基礎パッキンが普及する前は、基礎に床下換気口という穴を開けて通風を確保していましたが、空気が流れず湿気がこもってしまったり、コンクリートにひびが入って強度が弱くなってしまう心配がありました。基礎パッキンは床下全体を囲うように設置するので通気性が高く、湿気による木部の腐朽やシロアリを防ぐこと、また、基礎に穴を開ける必要がないので、基礎の強度も強く保つことができます。住宅の耐久性を上げるとても重要な役割があるんですね!!
基礎パッキンの上に土台を敷き込みます。土台とは、基礎の上に設置される角材のことです。その土台と土台の間(基礎の無い部分)をつなぐのが大引きと呼ばれる部屋の床部分を支える構造材です。下に基礎がありませんが、床束(ゆかづか)と呼ばれるもので大引きを下から支えています。従来の床束は束石に木材を取り付けたものが一般的でした。木の束は乾燥による収縮や床鳴り、湿気による腐朽、シロアリ被害などいろいろな問題がありましたが、現在は剛性の束が採用されているので心配ありません。(上から6枚目の写真に写ってます。)それから、大引きの間に横架材を入れて床の強度も上げています。これはコストと手間がかかるので入れていない会社様もあるそうですね。※木の床束は、現在もこだわりをもって採用されているところもあるようですよ(^^)
最後の写真は、玄関ポーチです。土間コンクリートが打たれて階段になっています。