2022.9.9
~ 配筋(鉄筋組み) ~
基礎の外周の立ち上がりに型枠が組まれています。これは、外部にコンクリートが漏れ出さないようにするための物です。その中に、防湿シートを敷いたら、鉄筋を組んでいきます。ベタ基礎の床部分は鉄筋入りのコンクリートで覆われるので地面からの湿気には強いですが、防湿シートと組み合わせることで更に防湿効果を高めることが出来ます。
配筋とは、コンクリートの引張強度を担う鉄筋を組む工程のことで、鉄筋を手作業で一本一本細い針金で留めていきます。コンクリートだけでも頑丈そうですが、鉄筋を入れるのには重要な意味がありました。それは、コンクリートが圧縮力(押さえられる力)に対しては非常に強さを発揮するのですが、引張力(引っ張られる力)に対してとても弱いからです。その為、引張力に対して強い鉄筋入れることでお互いの利点を生かし、弱点を補うことでとても強い基礎になります。
2022.9.6
~ 捨てコンクリート(根伐り) ~
根伐り後の溝に捨てコンクリートが打たれました。
と言われても、捨てコンクリートってなんだろう?って思った方も多いのではないかと思います。私も???普通のコンクリートとどう違うのか、なんで「捨て」って付くのか分かりませんでした。それでちょっと調べてみたところ、実際は同じコンクリートなのですが、強度(圧縮強度のことで、押さえつけてどの程度の力まで耐えられるか)の違いと、構造物かそうでないかの違いでした。捨てコンは構造物ではないので、普通のコンクリートほど強度は必要ではなく、鉄筋も入れません。厚さは50mm程度です。捨てコンの目的は、基礎の位置や高さを正確にするためで、でこぼこした所に型枠を組んだりすると位置がズレたり、水平にならなかったり、基礎の仕上がりに影響してしまいます。なので平で動かないことがとっても重要なようです。それから、「捨て」と付く言葉は建築用語ではよくあることのようです。名前の由来は諸説ありますが、捨てコンの他にも「捨て杭」「捨て張り」などいろいろあって、どれも施工のしやすさや補助的に使用し、直接構造には関係しない材料に「捨て」と使われているそうです。