2022.11.7
~ 遣り方(やりかた)と根伐り(ねぎり) ~
地盤改良後に遣り方と根伐りを行いました。「遣り方」とは、地縄張りで確認した位置に木の杭を打って、基礎の位置、水平、高さの基準となる水糸を張る作業です。根伐りとは、基礎の型枠を組むための溝を掘ることをいいます。遣り方、根伐りの後に地面からの湿気を防ぐための防湿シートを敷いてその周りにコンクリートを打ちました。このコンクリートのことを「捨てコンクリート」と言います。でこぼこした上に型枠を組むと基礎の位置がズレたり、水平にならなかったりすることがあるので、平らなコンクリートの上に型枠を組み基礎を作ります。
⇧根伐り 掘り下げた所にコンクリートを打ちます。※丸いのは地盤改良で入れた柱です。
⇧遣り方 水糸(赤い糸)の下が基礎の位置になります。
2022.10.14
~ 外壁の下地 ~
外壁の下地ができていました。透湿防水シートの上に胴縁が張られています。透湿防水シートは、外部からの水を防ぎ住宅内部の湿気を外に逃がして結露を抑えます。雨水が入らないように下から順に上の方へ端を重ねながら張っていきます。そして、シートの上に横に張られている板が外壁の下地となる胴縁(どうぶち)です。横向きは横胴縁、縦向きは縦胴縁と言います。外壁のサイディングには横長のサイディングで縦方向張っていく「横張り」と縦長のサイディングで横方向に張る「縦張り」があり、胴縁の向きはサイディングの張り方と逆方向になるように取り付けるそうです。最近では、縦横どちらでもOKなサイディングもあるようです。この胴縁にはサイディングを固定する役割の他に、通気層を形成する役割もあります。外壁の裏側に空気の通り道ができ、壁内部の結露を防止します。
2022.10.11
~ サッシ・断熱材 ~
サッシと1階の床にも断熱材が入りました。壁や二階の床の断熱材は建て方当日に設置されていたので、断熱材の施工がとっても早いですね。断熱材は、通常なら建て方以降に施工されるのですが、柱と柱の間にピッタリサイズで作られたパネル式の断熱材を使用しているので作業効率がよく、建て方時の施工が可能なのです。このパネル式の断熱材は間柱に断熱材をピッタリはめ込み耐力面材を合わせた構造で、外圧を面全体で力を分散するため、耐震性が高くなります。完全工場生産で品質にバラつきが無く、隙間がないので気密性も高いです。使われている断熱材は「フェノール樹脂」という、熱硬化性樹脂の一つで世界で初めて人工的に合成されたプラスチックで作られており、熱に強く燃えにくい高断熱な素材です。耐燃焼性が評価され様々な重要文化財などの収蔵施設に採用されていますし、高い断熱性もあり航空機や新幹線にも採用されています。パネル化された断熱面材を差し込むだけの単純な施工でできて、工期も短く高性能なんてとても優秀ですね!!