4月3日~4日に私達の菩提寺にて35年ぶりに晋山式がありました。晋山式とは新しく住職になった事を、仏様や壇信徒の皆様に就任報告をする式と、この寺で九十日間修行が行われ、首座和尚がその修行の成果を披露する式だそうです。晋山式【しんさんしき】『晋』すすむと言う意味を持っております。また『山』はお寺の事であります。したがって、晋山式とは、新しく寺に進み入ると言う儀式であり、官長様から住職就任の辞令を頂いた新任の住職『新命和尚』が正式に山門をくぐってその寺に入り、ご本尊様始めご開山様や数多くの仏様・お祖師様方に新任のご挨拶をされる儀式です。また近くのお寺さんを安下処『あんげしょ』とは、新命和尚が前住地より旅装をといて休息をする所です。そして可愛い稚児行列と檀家さん・お供のお坊さん達と共にお寺に向かいいます。山門までお役目のお寺さんが出迎え山門前にて法語を唱え、香を焚き、太鼓が轟く中本堂に入り儀式を行いました。二日間で11時間の長きに渡り荘厳な儀式に感動しました。お寺さんにとっては、一大事業であり、永きに渡り準備をされた前住職様、檀家の総代様方、また50箇寺を超えるお寺様にもお手伝い、本当にご苦労様でした。・・・そして、おめでとう御座います。
石川県金沢の工務店
裏庭でヒイラギ南天が秘かに開花しているのを見つけました。ヒイラギ南天は柊に良く似た棘の葉っぱが有り、南天に似た木姿で、常緑広葉樹で低木です。常緑樹ですが、冬の寒さで赤く紅葉するのが特長です。葉っぱは奇数羽状複葉で互生して付き葉が厚く緑色の光沢があり、葉っぱには深い鋸歯があります。花は冬から初春に房状に黄色く可愛い小花を咲かせます。秋には黒く熟しブドウの様な果実が生ります。また果実の表面には白い粉状の物が付着します。また別名は唐南天と言い原産地は中国、台湾だそうです。日本には江戸時代の初期に渡来したとされています。・・・はい
石川県金沢市の工務店
西〇様邸が外構工事とタタミ工事を残し完成しました。追加工事として外構工事をさせて頂きます。露地門の新設と犬走り・アプローチの工事・庭の土入れをさせて頂きます。タタミ工事と庭園工事はお施主様が知り合いの方に発注されます。今回のアップは玄関の上り框に式台と下駄箱の天板を制作し取り付けた所のアップです。この欅材は製材後30年余り倉庫に乾燥させて有った物を使っています。欅材は乾燥が非常に難しく大事な事なのです。乾燥が不十分である材料を使用すると大変な事になります。欅材を使うには、木の性質を見極められ、木の事を熟知した棟梁にお願いする事が重要です。・・・この館のトイレですが、之までに数多くの建物を見させて頂いて下りますが、その中でも一番素晴らしく手の込んだ仕事だと思います。腰壁には螺鈿を施し壁には金箔を貼り天井は折上げの格天井に金箔で施工されてます。まるで仏壇のようであります。到底この厠では用は足せないと言う気持ちになります。さすが、武将の館と呼ばれている意味が分ります。・・・はい
石川県金沢市の工務店
結婚式場の造作材を工房にて加工をしています。この造作材は加工し仕上がった真新しい造作材をバールや金槌等で叩き傷を付けます。最初の頃は、中々材料には傷を付けられませんでしたが、もう既に4店舗をさせて頂き慣れました。又ただ傷を付けるのではなく斑が無くバランス良く叩かなくてはなりません。この様に傷つけた材料を塗装工場に運びウオールナット色に着色し仕上げます。いわゆる古色仕上げになる訳ですが、何とも言われない古風な仕上りで、古材に見せて使っています。その他に建具や壁も古材仕上げになります。・・・我々職人の考えでは造作材に傷を付けると言う事は、到底考えられない事でありました。これもデザイナーの先生が考えるインテリア、デザインの世界であります。お陰様で色々と優れたデザインを学び、私たちがつくるお客様の家にも、いい処を取り入れて造り上げております。本当にいい勉強をさせて頂いております。こんど完成写真をアップします。お楽しみに~・・・はい
石川県金沢市の工務店
今日は年度末、明日から四月新しい年度が始まります。今年度もいい年度であって欲しいと願っています。新年の仕事始には必ずスタッフ全員でお参りに行きお祓いを受けてきますが、熱心な方は毎月8の日に必ずお参りにいかれます。商売繁栄を見守る不動明王とされ多くの企業の方がお参りされています。また、この倶利伽羅不動尊は今を去る千三百年の昔【養老二年】に当時の帝元正天皇の勅願により、インドの高僧善無毘三蔵法師が倶利伽羅の地にて国土安穏・万民豊楽の祈願をされた折に感得された不動明王を姿のままに彫刻され、奉安されたのがご本尊だそうです。それから約百年後に空海が諸国を巡られる途中、この地にてその不動明王を拝まれて、余りのあり難さに扉を閉められると共に胴体の不動尊像を刻んだとされ御前立不動尊とされたそうです。また倶利伽羅とはインドのサンスクリット語で【剣に黒い龍の巻きついた不動尊像】で古来より倶利伽羅を紋々として刺青までして信仰されているご本尊だそうであります。またこの様なお姿のお不動さんは日本では一尊であり、倶利伽羅不動尊、創建以来、成田不動尊と犬山不動尊と共に日本三不動尊の一尊とされ、ご本尊様の御名からこの山を倶利伽羅山と号し、北陸はもとより全国の不動霊場にとなっております。・・・皆様方も是非御参りあれ、このお不動様のお引き合わせで本当にいいご縁を頂いております。・・・はい
石川県金沢市の工務店 この写真は倶利伽羅さんより、お借りしています。
昨夜は名残雪がチラついていましたが、今朝は打って変わり最高のお天気ですが、本当に寒い朝です。朝一にF様邸増改築工事に係わる内部の解体工事の打合せに行ってきます。先日増築部分の建て増しが完了しました。今日からお天気が回復し外壁屋さんと防水屋さんが工事に来てくれる段取りです。3月だと言うのに今だ雪が舞い真冬の様に寒いです。・・・今だに外部の漆喰壁が塗れない現場があります。今日のようなお天気が続いてくれる様願っています。・・・冬や春には三寒四温と言う言葉があります。3日間寒くて4日間は暖かい日と言う7日周期で変化する天気の事です。冬に大陸に発達するシベリヤ高気圧の勢力が、大体7日周期で変化するからなのです。シベリヤ高気圧の勢力が強い時には、その分だけ寒冷な空気が流れ出て来るので寒さが厳しくなります。一方勢力が弱くなると冷気のの流れ出る量が少なくなるので、寒さが緩み暖かくなると言う訳です。日本国内では冬の三寒四温よりも、春先に入ってからの4日周期の方が比較すると多いパタンです。移動性高気圧が通過しますと、気温が上昇して、翌日には低気圧が通って雨模様の天気となって3日目には天気が回復して強い西風と共に気温が下がり、4日目には移動性の近付きで、風が弱くなり次第に気温が上がる、と言った感じです。・・・三寒四温の訳と周期をアップしました。取り合えず寒いです。・・・はい
石川県金沢市の工務店 天気図の写真はヤンマーさんよりお借りしています。
K様邸の地鎮祭の帰り道に黒門前緑地の前を通り掛かった処、緑地内にある彼岸桜が6分咲きになっていました。毎年の様に早い時期から楽しませてくれてます。この屋敷は平成7年まで金沢地方検察庁検事正、官舎として使われていましたが、その後世界的にも有名な高峰譲吉博士の生家の一部を移築し、公園として整備された物です。また、この地は豪姫の居住跡でもあるそうです。豪姫は天正2年前田利家とお松の方との四女として誕生したが、豊臣秀吉の養女となり、後に宇喜多秀家に嫁ぎ、備前の方と称された、慶長5年、関が原の戦いに敗れた秀家は家康に八丈島に流され、豪姫は金沢に帰りこの地に住んだとされます。豪姫はこの地にて60年の生涯を閉じたとされています。豪姫の人生の半分は両親のゆかりの地金沢で過したとされるそうです。本当に色々と興味深い歴史が残る、この地に咲く彼岸桜であります。・・・はい 黒門の写真はお借りしてます。
石川県金沢市の工務店
今回も春の草花のアップです。お陰様で今年で93歳を迎えた母が草花が好きで、庭の彼方此方に花に植えてくれてます。お陰様で四季折々の草花が楽しめます。この花ニラの花や水仙も母の部屋から良く見える池の辺に咲いており、今がほど良い見頃を迎えています。白くて可愛い花で水仙を小さくした様な花です。又その横に黄色の水仙が咲いていました。この頃、余り時間に余裕がなくて少し開いた時間に庭を見て回り、新たな発見をし写真を撮っています。春分も過ぎ、これからが春本番を迎えるのであります。様々な花が咲き乱れ新芽が芽吹き、小鳥がさえずり、風も日差しも穏やかな 新緑の季節を迎えます。・・・気分も晴れやかで心も浮れる春、身も心も健やかで、安くていい家つくりますよ~・・・はい
石川県金沢の工務店
金沢から美川に移設した武将の館が八ヶ月ぶりに復元しました。この建物は文化財に指定される位の建物です。残念な事に建物の一部が無謀な改修がされた為に指定されなかったと聞きました。以前にいくつかの文化財を移設工事をしましたが、それらの建物以上に文化財価値が有る様な気がします。・・・明治・大正・昭和の匠達の技術を結集した建物であり、この様な仕事に携われた事に、工長として西〇様には心より感謝致しております。またこの工事に携わった全ての工人達の頑張りに心からの感謝と敬意表したいと思います。いまだに古の工法をを受け継いでくれている若者がいると言う事に安堵の気持ちで一杯であります。これからも貴重な建物の維持管理が受け継がれて行くようです。・・・大工仕事切れは元より天井や手摺に施された彫り物の素晴らしさは他に類を見ない位の技の切れがあります。今でも職人の信念と心意気と伝わって来る気迫があります。・・・はい
石川県金沢市の工務店
やぶ椿が見頃を迎えております。昨年の暮からポツポツと咲き始め、今が盛りと咲く花と、散り行く花、自然社会の世代交代です。椿の赤い花で、赤いジュウタンを敷いた様であります。・・・このやぶ椿の花はお茶花に良く使われています。冬の花が少ない時期に青い葉っぱ、真っ赤な花に真っ白い雪を乗せ静寂の中に咲く赤い花、心安らぐ風景です。風流を好む茶人達も白い雪の中にひときは目立つ真っ赤な花、雪が見せる素晴らしい演出に心が引かれ椿の花を、活ける様になったと聞いております。ただ武家では嫌ったそうです。この花の特長であり、突然にポトリと花が落ちると言った事から首が落ちるとされ、この事から嫌われたとされます。この花はとても活け易いやすく情緒があり、花の少ない時期に咲く貴重な花の一つです。・・・またこの花は小鳥達が越冬する為には欠かせない食べ物の一つであります。ひよどり・メジロなど等が蜜を吸い空腹を満たしております。このやぶ椿の花は花弁の奥の方に甘い蜜があり、花が確りとしていて小鳥が止りやすく、また目に付きやすい赤い花が特長である、この蜜を求め花から花えと飛び回り蜜を吸います。椿も、これが目的で冬の時期に甘い蜜を貯めて小鳥達を呼びます。冬の時期に開花する花は冬季には昆虫がいない為に媒介は小鳥達にゆだね媒介して貰う花の一つです。この様な花を鳥媒花と言い、このほかに杏の花・桃の花等があります。・・・はい
石川県金沢市の工務店 庭のやぶ椿の木の樹齢は90年~100年余り経つそうです。