~ 土台敷き ~
基礎の立ち上がりに基礎パッキンをのせてから土台を敷いていきます。基礎パッキンとは基礎のコンクリート部分と木部の土台の間に敷く硬い樹脂製のものをいいます。横から見ると隙間が空いてますが、床下全体の通気と換気のためです。基礎パッキンが普及する前は、基礎に床下換気口という穴を開けて通風を確保していましたが、空気が流れず湿気がこもってしまったり、コンクリートにひびが入って強度が弱くなってしまう心配がありました。基礎パッキンは床下全体を囲うように設置するので通気性が高く、湿気による木部の腐朽やシロアリを防ぐこと、また、基礎に穴を開ける必要がないので、基礎の強度も強く保つことができます。住宅の耐久性を上げるとても重要な役割があるんですね!!
基礎パッキンの上に土台を敷き込みます。土台とは、基礎の上に設置される角材のことです。その土台と土台の間(基礎の無い部分)をつなぐのが大引きと呼ばれる部屋の床部分を支える構造材です。下に基礎がありませんが、床束(ゆかづか)と呼ばれるもので大引きを下から支えています。従来の床束は束石に木材を取り付けたものが一般的でした。木の束は乾燥による収縮や床鳴り、湿気による腐朽、シロアリ被害などいろいろな問題がありましたが、現在は剛性の束が採用されているので心配ありません。(上から6枚目の写真に写ってます。)それから、大引きの間に横架材を入れて床の強度も上げています。これはコストと手間がかかるので入れていない会社様もあるそうですね。※木の床束は、現在もこだわりをもって採用されているところもあるようですよ(^^)
最後の写真は、玄関ポーチです。土間コンクリートが打たれて階段になっています。