木は、人間に有害な紫外線を吸収してほとんど反射しません。
人に快適な光の反射率は、肌色と同じ程度の5~60%と言われています。木の場合はこれにほぼぴったり合っていて、木が反射する光は眩しすぎず目に優しいのです。
「超高周波音」というのをご存知ですか?人間に聞こえる音の範囲を超える超高音のことです。
最近の研究によると、私たち人間はこの「超高周波音」を肌や体で感じ取っていて、もしこれが不足すれば、不快感を感じたり、イライラしたりするという事がわかってきました。「超高周波音」は自然の中の木の葉のざわめきなどに豊富に含まれていますが、鉄筋コンクリート住宅ではこれが遮断されてしまいます。
しかし木造住宅なら適度に「超高周波音」を通すので精神的安定を保てるといいます。目にも耳にも表れない木の家の効果です。
ある程度の厚みのある木材は燃えても表面が炭化し、内部まで火は及びません。
木が燃えるスピードは1分間に0.6mm程度。燃え始めて15分経っても120mm角の柱なら中心部の100mm異常が燃えずに残ります。
一方、鉄は木材より約483倍も熱を通しやすく、さらに熱によって急激に強度が低下する性質もあります。
いざ火災が起きると、鉄筋の建物は構造体そのものから強度を失い倒錯する恐れがあります。
実際に木造住宅に住んでいる方からは、「話し声や物音が心地良く聞こえる」という感想が聞かれます。
なぜでしょうか?実はコンクリートと木では、音の吸収率が全く異なり、コンクリートはほとんど音を吸収しません。
従ってコンクリートで囲まれる家では音がいつまでも残り、耳障りに感じられるのです。
一方、木材をふんだんに使われた木造建築では木の材質が適度に吸音するので音が綺麗に響きます。
優れた音響効果を要するコンクールホールのほとんどが木で建てられているのはそういう訳なのです。
木、金属、コンクリートの3種類のケージの中で、マウスの親子を飼育しました。
木製ケージでは大半の子マウスが生き続けたのに対し、コンクリート製ケージの子マウスがほとんど絶命。
大変ショッキングな結果が現れました。
同じ厚さの異なる材質で、熱伝導率を比較してみました。
各材質の断熱機能は熱伝導率の値が小さいほど優れていると言えます。
という事は、木材(スギ)はコンクリートの約12倍、鉄と比べるとなんと約483倍もの素晴らしい断熱性能を備えていることがわかります。